厚生労働省の「離乳食のガイドライン」が2019年に変更になりましたね。
でも、具体的にどこが変わったのか、イマイチよく分からない方も多いのではないのでしょうか?
- 離乳食ガイドライン2023年最新!改訂版の変更点6つ
- 修正月齢の離乳食はどうする?
- 離乳食におすすめの本
- 離乳食の注意点は?厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に関する研究
以上についてまとめました。
最新の離乳食のガイドラインを知りたい方は、ぜひ最後までご覧下さい。

離乳食ガイドライン2023年最新!改訂版の変更点6つ
- 卵は生後5~6ヶ月ごろから
- 生後6か月からの鉄・ビタミンDの意識的な摂取について記載
- 離乳食の進め方・摂食機能の目安を記載
- ベビーフードの活用を
- 離乳食開始前の果汁やスプーン練習も必要なし
- イオン飲料の摂取について新たに記載
1.卵は生後5~6ヶ月ごろから(食物アレルギーに関する情報)
食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない。
引用:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)
赤ちゃんに湿疹がある場合、すでに食物アレルギーの診断がされている場合、離乳食後に発症した場合。
自己判断せずに、必ず医師の指示に従いましょう。

2.生後6か月からの鉄・ビタミンDの意識的な摂取について記載
母乳育児の場合、生後6か月の時点で、ヘモグロビン濃度が低く、鉄欠乏を生じやすいとの報告がある。また、ビタミンD欠乏18の指摘もある
引用:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)
鉄不足の予防のため、適切な時期に離乳食をスタートさせる必要があります。
育児ミルク・フォローアップミルクを牛乳の代わりに使う
月齢に合わせて鉄分が添加されているミルクを調理素材として使うのはオススメです。
フォローアップミルクは、基本的に母乳・ミルクを飲まない時に使用するものになります。
鉄の多い食材
- 赤身の肉・魚
- レバー
- 卵
- 大豆

これらの食材を月齢に合わせて、アレルギーに注意しながら取り入れていくといいですね!
育児用ミルクの場合は鉄不足を考慮しなくてもいい理由
完ミだけど、鉄不足は気にしなくてもいいの?
育児用ミルクには、「鉄」が入っています。
だから育児用ミルクを飲んでいる赤ちゃんの場合は、鉄不足になる可能性が低くなります。
3.離乳食の進め方・摂食機能の目安を記載
離乳食の進め方の目安(従来版)
出典|厚生労働省:授乳・離乳の支援ガイド(2007年版)より
離乳食の進め方の目安(改訂版)
出典|厚生労働省:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)より
離乳食がスタートした後も、母乳は授乳リズムに沿っていれば「欲しがる量」を与えても大丈夫です!
「泣いたから」「あやすために」といった理由で、時間や間隔に関係なく与えるのは避けましょう。
授乳リズムが定まらないと空腹感が起こらず、離乳食が進まないこともあります。
4.ベビーフードの活用を
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に記載してあること。
それは、離乳食の手作りが負担に感じる場合には、赤ちゃんの月齢に合ったベビーフードを利用することをすすめています。

わたしも活用しています!
味つけや硬さの参考にもなっていいですよ!
5.離乳食開始前の果汁やスプーン練習も必要なし
離乳食の果汁は、厚生労働省は必要ないというのが最新の情報です。
- 離乳食開始前の果汁
- スプーンの練習
ひと昔前は、こういった離乳食の進め方が一般的でした。

わたしも母に果汁のことは言われました…笑
しかし、果汁の栄養学的意義は認められていません。
スプーンも成長が進めば、自然と慣れてきます。
どちらも離乳食開始前には必要ありません。
6.イオン飲料の摂取について新たに記載
イオン飲料(スポーツドリンク)は、基本的に摂取する必要はない。
塩分・糖分を多く含み、肥満や虫歯の原因になります。
イオン飲料の多量摂取による、乳幼児のB1欠乏も報告されています。
医師に相談の上で、使用を検討しましょう。
修正月齢の離乳食はどうする?
早産児は「修正月齢」でスタートします。
修正月齢とは、「本来の出産予定日からカウントした月齢のこと」です。
修正月齢の離乳食は、修正月齢の「5~6ヶ月頃」に始めます。
1歳近くになると、実際に生まれてからの月齢と修正月齢との差は少しずつ縮まっていきます。
離乳食におすすめの本
離乳食の進め方や、月齢に合わせた食材、硬さの目安などが分かります。
1冊持っておけば、分からないことがすぐに調べられるのでオススメです♪

実物大の目安が写真で分かるので重宝しています!
月齢ごとの表も使いやすくて便利です。

離乳食の本はたくさん出ているので、自分に合った本をぜひ見つけてみて下さい!
離乳食の注意点は?厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に関する研究
離乳食の注意点は以下の通りです。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に関する研究会が発表されています。
ベビーフードを活用する際の留意点
◆子どもの月齢や固さのあったものを選び、与える前には一口食べて確認を。
◆離乳食を手づくりする際の参考に。
◆用途にあわせて上手に選択を。
◆料理名や原材料が偏らないように。
◆開封後の保存には注意して。食べ残しや作りおきは与えない。
離乳食ガイドライン最新情報!2019年改定版の変更点6つとは?|まとめ
- 卵は生後5~6ヶ月ごろから
- 生後6か月からの鉄・ビタミンDの意識的な摂取について記載
- 離乳食の進め方・摂食機能の目安を記載
- ベビーフードの活用を
- 離乳食開始前の果汁やスプーン練習も必要なし
- イオン飲料の摂取について新たに記載
ひと昔前とは離乳食の進め方も変わっているので、正しい情報と知識を持って子育てをしていきましょう!
もしかしたら今後も変わる可能性もあるので、育児情報はいつもこまめにチェックしておきたいですね。
ではでは!
