わたしは妊娠12週で「絨毛膜下血腫」になりました。
妊娠14周目で血腫は消えたのですが、その時の体験談をお話したいと思います。
- 絨毛膜下血腫で血の塊が出た!
- 絨毛膜下血腫とは
- 絨毛膜下血腫は治る?その後の経過
- 絨毛膜下血腫について知っておきたいこと
以上についてまとめました。
絨毛膜下血腫で血の塊が出て不安に思っている方は、参考になる内容になっています。

絨毛膜下血腫で妊娠初期に出血した結果
妊娠12週目。
育休明けの出勤日、娘を保育園に預けて職場に向かっている途中でした。
(下腹部に少し違和感…。)
車を停め、コンビニでショーツを確認すると少量の出血が…!
妊娠初期に、少量の出血や軽い腹痛を感じることがあります。
正常の経過の妊娠中でもこのような症状が起こる場合がありますし、流産や切迫流産で起きる場合もあります。
引用:流産・切迫流産|公益社団法人 日本産科婦人科学会
「妊娠初期の出血は正常な経過でもある」
という話は聞いていたのですが、5分…10分待っても出血が止まらない!?

下腹部も痛くなってきた…これは病院に行こう…!
妊娠初期は不安定なため、流産の兆候かもしれないと思い、会社を休んで病院に行きました。
絨毛膜下血腫で血の塊が出た!

病院に到着すると出血は止まっていました。
下腹部痛はまだあります。
早速触診とエコー検査をしてもらいました。
血の塊が上の方に出来てますね。
おそらくこれが伝って下の方から出血したんでしょう。

血の塊…!?
第1子のときは順調に経過していたので、知識のないわたしは激しく動揺してしまいました。
絨毛膜下血腫とは

簡単に言うと、受精卵が子宮内膜絨毛膜下血腫について根を伸ばしていくときの出血です。
受精卵は子宮内膜に付着する
↓
絨毛組織を内膜に伸ばして胎盤をつくり始める
このとき、子宮内膜の血管が壊されるので、出血が起きて血腫ができることがあります。

絨毛膜と子宮内膜の間にできた血の塊で、妊娠初期によく見られるそうです…知らなかった!
絨毛膜下血腫は妊娠初期に発症し、ほとんどの場合は妊娠中期までに自然消滅します。
継続的な出血や血の塊が原因で胎盤に色素が沈着すると、胎盤の機能に悪影響を与えます。
その結果、自然流産、常位胎盤早期剥離、死産、早産、前期破水、胎児発育遅延など、幅広い疾患を引き起こす危険性があります。
参考サイト:日本超音波医学会会員専用サイト
絨毛膜下血腫の大きさは?
詳しい大きさはわたしは聞かなかったのですが、参考例は以下の通りです!
- 28mm×5.2mm(子宮口付近)
- 20mm×80mm(胎児を囲むように血腫がある)
- 赤ちゃんの入っている袋と同じ大きさなど
絨毛膜下血腫の妊娠初期の治療法

同様しているわたしに、先生は子宮の収縮を抑える薬を処方してくれました。
妊娠初期はこれといって治療法がなく、病院によってはおなかの張り止めや止血剤を出すところもあるようです。
特に安静の指示は出なかったのですが、不安なわたしは母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらいました。
1ヶ月間仕事を休んで、自宅安静をすることに決めました。

せっかく授かったお腹の子…後悔だけはしたくない…!
母性健康管理指導事項連絡カード
主治医から会社側に指示内容を記載した診断書に代わる正式な書類です。
費用は診断書より安く、母子手帳に添付されています。
厚生労働省のサイトからもダウンロードできます
つわりがひどくて休職する際にも使用しました!
絨毛膜下血腫の妊娠中期の治療法
妊娠中期にはほとんど自然に吸収されて消失する絨毛膜下血腫ですが、中期以降も血腫が残っている場合は注意が必要です。
薬による治療法
・出血→止血剤
・出血による感染予防→抗生物質
・お腹の張り・痛み→子宮収縮抑制剤
安静指示
出血を悪化させないよう安静指示を受けることになります。
出血からの感染により、流産や早産の可能性も出てきます。
下腹痛や子宮収縮を伴う例では、流早産や前期破水のリスクが高くなるので注意が必要です。
出血の量や血腫(血の塊)の大きさ、症状によっては入院管理の必要が出てきます。

安静指示が出た場合は宅配弁当やネットスーパーが便利です!
絨毛膜下血腫はどれくらいで吸収される?いつ消える?

その後の経過
安静以外には特に効果的な治療法もなく、自然に消滅するのを待つしかありませんでした。

流産するかもしれない…
日々不安が募っていき、「絨毛膜下血腫」で鬼検索する日々が続きました。
幸いなことに出血は初回の1回のみで、特に他の症状が出てきたり悪化するということはありませんでした。
妊娠中期には出血が収まることが多い。
万が一出血が続いても赤ちゃんの心拍が確認できていれば、多くの場合無事に育っていく。
これが色々調べて分かった結果。
わたしに出来ることは、妊娠中期までには血腫が自然に吸収されて消えることをただ祈ることだけでした。
絨毛膜下血腫が吸収された期間
主治医からは「妊娠中はよくある事で自然に治る人が多い」と言われていたのですが、何せ初めての事で不安だらけ…。

いつぐらいに治りますか?
妊娠中期(16週頃)には胎盤も完成するので大体自然に吸収されます。遅い人でも22週ぐらいまでには治りますよ。
実は別件で産科に入院することになったのですが、その時にエコー検査をしてもらった結果…。

血腫が消えていました…!
「妊娠14週目」。妊娠中期に入る前でした。

やった…!血の塊がなくなった!うれしい!!
毎日毎日「流産」の不安と戦っていたわたしは、心の底から喜びました。
絨毛膜下血腫について知っておきたいこと
今回の経験を通してわたしが鬼検索して調べた結果と、実体験を踏まえた事をまとめてみました。
少しでも同じ症状で不安を抱えている方のお役に立てたら嬉しいです。
出血がなくても「絨毛膜下血腫」の可能性はある
「絨毛膜下血腫」=出血というイメージでした。
しかし、実は出血していなくても「絨毛膜下血腫」の可能性があります。
- 子宮内で出血している場合
- 子宮口以外の場所に血腫がある場合
このような場合、出血がなくても「絨毛膜下血腫」の可能性があります。
病院のエコーを見て初めて分かるケースも多いです。
治った後のリスクについて
妊娠22週までに消失されるものは、妊娠経過にはまず影響はありません。
22週以降に消えない場合は?
出血がなければ影響しにくいといわれています。
また、おなかが張りやすい、早産や流産のリスクが高くなるといった症例も紹介されています。
<参考サイト>

簡単にまとめてみました!
<流産・早産の危険性がある状態>
- 妊娠初期より絨毛膜下血種があり、22週以降も消失しない
- 出血や下腹部痛の症状があり、子宮収縮をきたす場合
- 子宮口付近の羊膜腔内に壊死物質などが見られる場合
自分で状態の把握をするのは難しく、病院のエコーで確認しながらその都度適切な治療を受けます。
安静指示が出たら家事はできる?
初回の受診で特に「安静指示」も「活動の制限」もなかったわたし…。
なるべく安静にはしようと思っていましたが、上の子の保育園の送迎やある程度の家事はこなしていました…。
出血の量や状態によっては「絶対安静」や「入院管理」が必要な場合もあるので、主治医の指示に従ってください。

無理をしたり活動量が多いと、出血を悪化させることもあります。
パートナーに頼ったり、家事代行など色んなサービスを利用して安静に過ごしましょう!
絨毛膜下血腫で血の塊が出たらどうする?体験談と治る経過について|まとめ
・妊娠12週で「絨毛膜下血腫」が出現し、妊娠14週で吸収された
・特に安静指示や活動制限はなく、子宮の収縮を抑える薬を処方された
・妊娠中期には出血が収まることが多い。
・妊娠22週以降でも、出血がなければ影響しにくい
・ただしおなかが張りやすい、早産や流産のリスクが高くなるといった症例もある
わたしは「絨毛膜下血腫」という症状がある事を初めて知り、不安でいっぱいな日々を過ごしました…。
そのとき藁をすがる思いで検索し、実際に体験した方のブログや日記を読むことでとても参考になりました。

今回記事を書こうと思ったのも、「絨毛膜下血腫」で不安を抱えている妊婦さんのお役に少しでも立てればいいな…という想いからでした。
流産するかもしれない…という不安、安静にする以外は特に方法がないもどかしさ、毎日血腫が消えることを祈った日々…。
今、「絨毛膜下血腫」で悩んでいる方はこういった思いで毎日過ごされているかと思います。

とても辛いと思いますが、主治医の指示をきちんと守って、赤ちゃんの無事を祈っていれば必ず終わりはきます。
皆さんが、無事に元気な赤ちゃんに出会えますように…!
